一言で腰痛といっても、その原因には様々な種類があります。例えば、筋肉や筋膜が傷ついて起こる筋・筋膜性腰痛、椎間板が傷ついて起こるぎっくり腰やヘルニア、神経の異常で起こる坐骨神経痛や中には内臓の病気によって起こる腰痛もあります。また、高齢者に多いのはいつの間にか起きた圧迫骨折です。
腰痛を引き起こす疾患は非常に数が多いので、今回は比較的多くみられるぎっくり腰、腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、脊椎分離症、脊椎すべり症、筋・筋膜性腰痛、圧迫骨折について紹介していこうと思います。
ぎっくり腰
ぎっくり腰とは急に起こった強い腰の痛みを指す一般的な名称で、病名や診断名ではありません(公社日本整形外科学会)。
当院でみられるぎっくり腰の原因は、重いものを持った時やゴルフなどのスポーツで急激に身体を捻ったなど、わかりやすいものもありますが、以外にも朝歯を磨こうとしてかがんだ時や洗濯物を干していて痛くなったり、寝起きや車の乗降時にギクッとなったというものもあります。この場合でも、筋肉の損傷、筋膜の損傷、関節を包んでいる関節包の損傷、骨と骨をつなぐ靭帯の損傷、椎間板の損傷などに分類できます。簡単な検査法として体を前に曲げたときに痛みが強くなると筋・筋膜性の痛み、椎間板性の痛みが多く、身体を反らせて痛みが強くなる時は靭帯や関節包による関節性の痛みが多いです。
①筋・筋膜性ぎっくり腰
筋肉や筋膜に損傷が起こってズキっとした鋭い痛みが生じます。痛みの範囲は比較的大きく、腰の上の方に痛みを感じることが多いです。ドクドクと拍動するような痛みや灼熱感を訴えることもあります。痛みのために真っすぐ立つことが出来ず、右や左に傾いたり前傾姿勢を取ることが多いです。
②椎間関節性ぎっくり腰
靭帯や関節包などの関節を構成する組織に損傷が起きて腰の力が抜けるように感じることが多いです。何気ない動作をしていて前かがみになった時にギクッとなって動けなくなったというような表現をする方が多いです。痛みは比較的狭い範囲に起こり、腰の下の方で背骨に近いところに感じられやすいです。
③椎間板性ギックリ腰
度重なる腰への負荷と加齢による水分減少のせいで、椎間板の中にある髄核という玉のようなものが変形して椎間板にかかる圧力が増大します。その結果椎間板に亀裂が生じ、そこから突出した髄核が靭帯などを圧迫してしまうために起こるズキっと激痛を感じます。痛みが股関節や太ももにまで及ぶものが多く、このタイプのぎっくり腰を繰り返すとヘルニアになります。
対処法
腰に負担をかけず安静にすることが大切です。痛いところをしっかりと冷やして熱を取り、入浴や飲酒は控えましょう。これは炎症を広げないために大切です。安静の期間は3日くらいまでにして、痛みが和らいでくれば少しずつ歩いたりして腰を動かしていきましょう。安静にする期間が長引けば、腰の筋肉が弱ってしまったり、復帰までの期間が長引きやすくなります。
腰椎椎間板ヘルニア
ヘルニアとは、椎間板の中にある髄核という水風船のようなものが潰れて椎間板から脱出して神経や脊髄を圧迫してしまう状態です。椎間板や髄核は非常に水分に富んでいるために、荷重を受けると変形します。この変形が繰り返されることにより椎間板が破れてしまって髄核が外に飛び出し、症状を引き起こします。年齢別では20〜40代に多く、性別では男性に多くみられます。50代を過ぎると椎間板の水分量が減り、変形しにくくなるので発症しにくくなります。また、中学生や高校生でもいわゆる名門のスポーツクラブに所属して激しい運動を繰り返す選手にも多く見られます。
症状
腰部に激しい痛みを感じてその場で動けなくなり、数時間のうちにさらに痛みが強くなります。腰や背中の筋肉が突っ張ったように感じ、体勢を変えようと腰に力を入れたり咳やくしゃみをすると腰に激痛が走ります。多くは左右で痛む方を上にして横向きに寝ると痛みは和らぎますが、うつ伏せが楽という方もいます。
また、腰だけでなく股関節やおしり、太ももやふくらはぎの方にまで痛みやシビレを感じることが多いです。
軽度の状態
軽度のものでは、髄核が変形して背骨をつなぐ靭帯を圧迫するため、腰の辺りの 違和感、痛みが主な症状です。ちょっと物を持ったり、顔を洗おうと前屈みになったりした時に起こるぎっくり腰の状態です。
中等度の状態
中等度のものでは髄核が椎間板から飛び出して神経の根っこを圧迫します。そのため痛みは強く、腰から股関節、おしりや足の方まで広範囲に感じます。さらに太ももやふくらはぎ、足の裏などのしびれや筋肉のけいれん、筋力低下などを引き起こします。
重度の状態
重度のものでは髄核が椎間板から飛び出して脊髄を圧迫します。そのため、痛みやしびれは非常に強く、腰から足の方まで広範囲に感じます。足の指や足首が上手に動かなかったり足の裏が全体にしびれます。場合によっては体幹部にも症状が現れます。
さらに進行すると小便や大便にも異常を生ずることがあります。
対処法
最初の痛みを感じた後はとにかく安静にすることが大切です。無理に動いて椎間板の亀裂が拡がってしまうと痛みやシビレの範囲と強さが増してしまいます。なるべく安静にして過ごすと初回の発作はおおむね2〜3週間でおさまってくることが多いようです。どうしても動かなければいけない場合は大きめのコルセットなどを利用して腰が動かないように固定しましょう。初回の痛みが治まった後は症状が弱くなったり強くなったりを繰り返すようになるので、症状が弱まっているときにストレッチや軽い運動を行って腰を保護しましょう。
多くのヘルニアでは髄核が後ろに飛び出すことが多いので、前かがみになると症状が強くなります。そのため、ゆっくりと身体を反らす運動をすることが効果的です。具体的には、うつ伏せで寝て手を床に突っ張り痛みが出ない程度にゆっくりと上体を起こして20〜30秒キープします。
当院で出来る対応例
テーピング:筋肉の補助テープやコルセットの代わりになる固定目的のテーピングを行います。
ハイボルテージ:特別な波形を利用した電気治療器で筋肉や神経にアプローチすることで高い鎮痛効果が期待できます。
クライオセラピー:-30℃の冷気で患部を冷やし、炎症や神経の興奮を抑えて痛みを和らげます。
カッピング:急性の局所の循環状態を調整して修復反応の活性化を促します。
腰部脊柱管狭窄症
脊柱管とは、背骨によって形成される脊髄や神経の通り道のことです。加齢による骨の変形やヘルニア、脊椎すべり症などにより脊柱管が狭くなり、神経を圧迫してしまうことで起きる痛みや歩行障害などの症状を脊柱管狭窄症といいます。60〜70歳以降の方に多くみられる疾患です。
症状
腰や背中の痛み、太ももやふくらはぎの痛みまたはシビレ、長く歩くことが出来ないなどです。この長く歩くことが出来ないというのは、歩行や直立姿勢によって脊柱管が狭くなってしまい、圧迫を強めてしまうからです。人によって歩ける距離や時間は様々で、5分~10分歩くと痛くてたまらない方、100mしか歩けない方、1km程度なら歩ける方などがいます。
その後、しばらく休んでいると歩けるようになり、歩くと休むを繰り返してしまいます。このことを間欠性歩行といい、脊柱管狭窄症でみられる特徴のひとつです。
このような症状は基本的には安静にしている時には無症状や軽症であることが多く、前かがみになって脊柱管を拡げると症状が和らぐ場合が多いです。そのため、歩くのは出来なくても自転車なら長い時間漕いでいられるという方もいます。
対処法
症状が軽い場合には安静や前かがみの姿勢で対応出来ることもありますが、悪くなってくると痛みやシビレの程度が強くなり、場合によっては小便や大便に異常をきたす膀胱直腸障害を引き起こすこともあります。例えば、トイレでウォシュレットを当てた時に感覚が無かったり、いつの間にか漏らしてしまうなどの症状があれば早めに専門の医療機関で検査を行ってもらいましょう。
その上で、大きな異常がない場合は腰を丸める運動や腹筋、腰周辺の筋肉のトレーニングによって症状が和らぐこともありますので、少し紹介したいと思います。仰向けに寝て腰を丸めて両膝を抱えるようにして体をゆらゆらと揺らすウィリアムズ体操というものを行ってみてください。この体操で腰の硬くなった筋肉をほぐしたり、脊柱管を拡げるように意識して行うと症状が和らぐかもしれません。痛みが強くなったり症状が変わらない時は無理に行わないでください。
当院で出来る対応例
関節モビライゼーション:何らかの原因によって狭くなっている腰の骨の関節を拡げるような手技を行います。
超音波療法:狭くなってしまった関節に向かって超音波を照射することで、温熱効果による血行の促進や鎮痛作用を期待します。
立体動体波:三次元に広がる特殊な電気治療機を利用して神経の興奮を抑えます。
セルフケア指導:自宅でできるストレッチやトレーニングなどの指導を行います。
脊椎分離症
脊椎分離症とは簡単にいうと背骨の疲労骨折のことです。背骨は椎体とそこから腕のように伸びるアーチ状の椎弓によって構成されています。この椎弓の部分は骨が細くなっており、衝撃に弱いので激しい運動をしているうちに亀裂が入ることがあります。その亀裂が大きくなってしまうと最終的に椎体と椎弓が分離してしまいます。これが脊椎分離症です。10~15歳の男子に発生することが多く、腰の5番目の骨に起こりやすいです。原因となるスポーツは野球やサッカー、柔道などの捻る動作の多いものやバスケットボールやバレーボールなどのジャンプを繰り返すものなど多岐に渡ります。
症状
主には腰痛の訴えが多いですが、安静にしていると痛みが無いこともあるため、単なる腰痛であろうと放置されることもあります。症状が強くなるとおしりや太ももにまで痛みを感じることがあり、腰を反ったり捻ったりすると痛みが強くなります。また、大人になってから運動をしたり長時間の同一姿勢で腰痛があると訴えられる方が実は分離症だったということもしばしばあります。若いころは筋肉がしっかりしていて症状が出ていなかったものが高齢になって筋肉が衰え、分離が強くなったり変形が進んで神経を圧迫し、坐骨神経痛などの原因になることもあります。
対処法
腰を反らせたり捻ったりして痛みが強くなったり、中学生や高校生で腰痛が長く(2週間以上)続く場合には一度専門の医療機関を受診してレントゲンやMRI検査をしてもらいましょう。早期に発見できればコルセットなどで固定をすることで骨がくっつくことも期待できますが、発見が遅れると完全に分離してしまい、手術をしないと骨がくっつかなくなってしまいます。
分離症を防ぐには腰椎に負荷がかかりにくくすることが重要です。具体的には身体を回す時は腰ではなく背中を意識させたり、股関節の柔軟性を高めること、腹筋や背筋のトレーニングをすることです。分離症を発症する方は身体の硬い方が多く、特に太ももの裏側にあるハムストリングスが硬い場合が多いので、ハムストリングスのストレッチの仕方を紹介したいと思います。
太ももの裏側のストレッチ①
体が柔らかめの方はしゃがんで両手で両方の足首を握ります。次にゆっくりと膝を伸ばして体を起こし、太ももの裏側を伸ばします。この時に体が硬すぎて出来なかったり、バランスを崩して倒れそうになる場合は次に説明するものを試してみてください。また、足首から手が離れてしまう場合も無理に行わないようにしてください。20〜30秒かけてゆっくり伸ばしましょう。
太ももの裏側のストレッチ②
まず仰向けになって、長めのスポーツタイルなどを伸ばしたい側の足の裏に引っ掛けます。次にゆっくりと足を挙げてタオルの両橋を自分の方に引き寄せます。この時に膝がやや曲がっている状態ですと太ももの裏側が伸びて、膝が伸びるとふくらはぎが伸びるように感じるはずです。左右ともに20〜30秒かけてゆっくり伸ばしましょう。
当院でできる対応例
ストレッチ:分離症により腰以外の筋肉も硬くなってしまうので、それらの筋肉の柔軟性を高めます。
超音波療法:超音波を照射して関節付近の筋肉や靭帯を緩めます。
マイクロカレント:局所の炎症を抑えて、細胞を活性化し、自然治癒の手助けを行います。
トレーニンング指導:腰に負担のかかりにくい身体の使い方を指導します。
脊椎すべり症
脊椎すべり症とは、文字通り背骨がすべってしまう状態のことです。原因としては加齢による背骨の変形や椎間板の変性、脊椎分離症に続発するものなどがあります。
症状
すべり症の場合は腰痛よりも坐骨神経痛のように太ももやふくらはぎに痛みまたは痺れを訴えることが多いです。これは背骨が前方にすべってしまうことで背骨によって形成される脊髄や神経の通り道である脊柱管を圧迫することで脊柱管狭窄症のような症状が現れるためです。腰を反らすと背骨の前方へのすべりが強くなってしまうので症状が強くなります。
対処法
多くの腰痛には腹筋のトレーニングや太もものストレッチが有効であるといわれますが、すべり症では中々思うような効果が出ないことがあります。しかし、腹筋を鍛えたりコルセットを装着することで腹圧を上げて腰椎が前にすべりにくい状況を作ることは可能なので、今回は腹圧を上げるコルセットの装着方法について紹介したいと思います。
コルセットの締め方
一般的にどのコルセットも同じように締めて頂くと、腰を支えられている感じが強く感じられると思います。2重に締めるコルセットを使用する際はまず、上側のベルトを外しておきましょう。次に、コルセット本体のおおよそ真ん中が腰骨(骨盤の出っ張り部分)あたりに合わせます。その時に大きく息を吸い込んでお腹を引っ込めます。そのままコルセットを引っ張って止めましょう。この際。コルセットが真っ直ぐ重なると動いているうちに上にずり上がってくる場合があるので骨盤の傾きに合わせて少し斜めに重ねるのがポイントです。最後に上から2重のベルトを締めましょう。これで動いてみてもらうとしっかり支えられている感じや適度なお腹の圧迫感が感じられると思います。
肌に直接コルセットが触れてしまうと、擦れて痛みが出たり皮膚が黒ずんでしまうことがあるので、下着などの上に装着するようにしてください。
当院でできる対処法
トレーニング指導:体幹トレーニングなどで、天然のコルセットといわれる腹横筋などを鍛えて腹圧を上げることによりすべり現象を抑制します。
コルセット指導:体格や症状に合わせて適切なコルセットを選定し、装着方法などの指導を行います。
筋・筋膜性腰痛
筋・筋膜性腰痛とは、筋肉や筋膜の異常が原因となって起きる腰痛の総称です。骨や関節が原因になっていないのでレントゲンやMRIで検査をしてもどこが悪いのかはっきりとしないことが多いものです。原因となる筋肉も様々で、腰の筋肉はもちろん、背中やおしり、場合によっては腹筋や太ももの筋肉が原因のこともあります。スポーツや力仕事などによる筋肉への疲労の蓄積やデスクワークや前かがみでの家事などの姿勢の悪さが引き金になることもあります。
症状
ぎっくり腰のように急性の痛みの場合はとにかく腰の痛みが強いです。痛みの範囲は比較的大きく、腰と背中の境目あたりや腰の真ん中に痛みを感じることが多いです。ドクドクと拍動するような痛みや灼熱感を訴えることもあります。痛みのために真っすぐ立つことが出来ず、右や左に傾いたり身体を前に倒した前傾姿勢を取ることが多いです。
慢性的なものになると、長時間同じ姿勢を取っていると腰が重く感じたりだるいような感じがしたりといった鈍い痛みを感じることが多くなります。
対処法
いわゆるぎっくり腰のように急激に痛みが出た場合はまず安静にして痛いところを冷やしてあげることが大切です。筋肉が傷んで炎症が起きているので、入浴や飲酒などの血行を良くする行為をすると痛みが強くなる傾向がありますので控えましょう。
このような場合は、2〜3日はなるべく安静にして過ごし、痛みが少し落ち着いて来たら無理のない程度に歩いたり股関節の運動をしたりしましょう。
慢性の重だるい痛みを感じている方は、ぎっくり腰と反対に入浴や適度な飲酒などの血行を良くする行為をすると痛みが和らぐ傾向にあります。入浴は38〜40℃の緩めのお湯で10分程度行うと副交感神経が優位になって血行が促進されやすくなります。その他、自分で出来るストレッチをいくつか紹介したいと思います。
腸腰筋のストレッチ
伸ばしたい方の膝を直角に曲げて膝立ちをして反対側の足は前に出します。前に体重をかけ、膝が外に開くようにし、両手は股の付け根に置いてバランスを取りましょう。左右ともに20〜30秒行いましょう。
脊柱起立筋のストレッチ①
足を肩幅に開いて椅子に深く座り、右手の指先で左足のつま先を触るようにすると腰の辺りの筋肉がストレッチできます。伸びを確認しながらつま先から手が離れていくように身体をひねっていくとさらによく伸ばせます。
左右ともに20〜30秒行いましょう。
腰方形筋、側腹筋のストレッチ
伸ばしたい側を上にバランスボールに横になり足と下側の手でバランスをとります。上側の脇が伸びるように腕を挙げるとさらによく伸びます。バランスボールが無い場合は、両足を揃えて立って伸ばしたい側の手を壁について身体を傾けてみましょう。反対側の腰を手で支えると安定します。左右ともに20〜30秒行いましょう。
圧迫骨折
圧迫骨折とは転倒や尻もちなどのなんらかの衝撃が加わることで背骨の椎体がつぶれるように骨折することをいいます。比較的高齢者に多く、特に女性で多くみられます。これは骨粗鬆症によって骨がもろくなっているためです。腰と背中の境目くらいの骨が骨折することが多く、非常に強い痛みが生じます。
骨粗鬆症が進行していると、強い力が加わった時だけでなく、くしゃみや床のものを拾おうとして前かがみになった時などの日常の動きの中で骨折が起こることもあります。
一般的な圧迫骨折とは別に、骨がバラバラになってしまう破裂骨折という状態があります。この場合は手術などが必要になることがあります。
症状
基本的に寝ていると痛みは多少和らぎますが、それでも激痛を訴えることが多いです。特に寝返りや起き上がり動作の時には激痛が走るので動くことを嫌がります。また、痛い部分を軽く叩くと骨に響くような激痛を訴えます。
対処法
以上のような症状を訴えていたり、転倒、尻もちなどの後に腰が痛くなった場合は速やかに専門の医療機関を受診しましょう。基本的には2~3ヶ月の安静によって骨がくっつくと痛みが消えます。この間に無理に動いたりすると骨折の範囲が広くなったり、変な形に潰れてしまったりして痛みが残る場合があるので注意してください。
当院での対応例
整形外科への紹介:高齢女性で骨粗しょう症が進行している場合、痛みが強くなく、ただの腰痛だと思って来院される方がいます。そんな際に圧迫骨折の疑いがあれば整形外科へご紹介させて頂きます。
骨折治癒後の施術:圧迫骨折後は長期の安静により筋力の低下や腰の可動域制限などの後遺症が現れる場合があります。そんな時は整形外科から骨折後の施術に対する同意書を頂いて施術にあたります。